精密機械加工を業者依頼するなら信頼できる「紀和製作所」へ!!

紀和製作所は、ファクトリーオートメーション用設備の設計製作、機械加工、メンテナンスまで精密機械加工をトータルサポートしている加工業者です。ここでは、精密機械加工の基礎知識、業者依頼する際に押さえておきたいポイントについてお届けします。

精密機械加工の基礎知識

設計製作

精密加工とは?

精密加工で行われる一般的な部品を加工して作り上げる方法には、大きく2パターンに分類する事ができます。まず1つ目は「作成した型で、その型で作る事が可能な部品を量産していく方法」、そして2つ目は「様々な工具や機械を使用して、ある材料から希望する形状に削っていく方法」です。では、この2パターンの精密加工を詳しく見ていましょう。

① 「作成した型で、その型で作る事が可能な部品を量産していく方法」
この加工方法は、主に携帯電話、パソコンの筐体と言った樹脂部品、自動車等の金属プレス部品、エンジンのシリンダブロック等の鋳物部品を作る際に用いられています。一度、製品の型を作成すれば、幾つでも製品のコピーを作り出す事ができるので、加工コストや材料費等を最小限に抑える事が可能です。この加工方法では、製品の性質、高精度が要求される加工を行う事はできません。
② 「様々な工具や機械を使用して、ある材料から希望する形状に削っていく方法」
この加工方法は、素材から1つ1つの部品を作って仕上げていく加工なので、①に比べて手間やコストもかかります。ですが、製品を作るための型をわざわざ作成しなくても良く、少量部品の生産や多品種を生産する事に向いている加工方法になっています。この加工方法では、各部品製作に応じて適切な刃物や機械を使用し、切削や研磨加工を行う事ができるので、高精度が要求される場合にもしっかり精度を出す事が可能です。

精密加工のニーズとは?

高精度な製品には、数ミクロン、数十ミクロンと言うように、製品に対して実に高い精度が求められます。この高精度が求められる製品には、高信頼性・高強度・形状の自由度・微量ロット等が叶った製品である事が特性として挙げられます。こうした特性が求められる用途としては、代表的なものが幾つかあります。1つ目は、工作機械や半導体製造装置等のものを製作する際の道具や装置に使用される部品として、2つ目は、自動車等の機工部品や長期使用できる機工部品として、3つ目は、超精密で微量ロット生産が要求される装置や機器に使用される部品として、4つ目は、航空機のエンジンや機工部品等に使用される部品等、精密加工と言うのは多くのシーンで活躍しています。これらの部品は、精密加工によってハイレベルな品質が求められており、精密加工はその細かな技術が活かされた加工となっています。

精密加工製品はどのように評価されるのか?

顧客満足の度合い

精密加工における品質と言うのは「その製品が依頼者の要求仕様をどの位満たしているか?」と言う所が、品質を評価する決定権に繋がります。なので、最終的な製品の品質の評価を判断するのも依頼者になるので、品質は顧客満足の度合いで決まるとも言えます。

設計者の最適な設計

精密加工で部品製作する際には、製作過程において設計図面に従いながら材料を加工していきます。なので、依頼者の要求仕様を確認して部品の設計を行った設計者が書いた図面と言うのが、製品が完成するまでの一連の工程作業を決定していると言えます。なので、精密加工において設計者の図面と言うのは、とても重要な役目を担っており、加工における工程設計を理解した上で依頼者が求める機能を反映させた図面を書く事が求められます。 一部の機械・精密加工現場では、製品に必要以上のオーバースペック加工を施し、コスト増大が問題となったケースもあります。設計者は、依頼者の要求条件を満たした最適な図面を提示する事が求められていますが、必要以上にスペックを図面に盛り込めばコスト増加の要因にもなってしまいます。その為、このような所も含めた上で、要求条件に見合った最適なスペックを品質設計に反映させる事が必要とされます。

精密加工のコストダウンと設計の重要性とは?

精密加工は、数ミクロン、数十ミクロンの高精度な加工が求められている為、設計段階から汎用加工品以上にVE/VAがとても重要になります。なので、加工工程の削減は可能であるか、品質の精度の出し方の検討等は、精密加工の基となる設計段階で決定されると言えます。その為、精密加工の製品コストと言うのは、おおよそ8割が設計段階で決まるのです。

コストダウンするポイント

① 設計段階
設計段階でのコストダウンは、加工工程を削減したり、品質を実現する為の工程設計を考慮したりする事で、余分なコストを抑える事ができます。精密加工では、数ミクロン、数十ミクロンで製品に精度を出す必要があるので、設計段階で加工手法を工夫する事でコストダウン要素が決まります。
② 調達段階
調達段階でのコストダウンは、部品を仕入れる為の価格協力であったり、見積りの価格競争であったりします。精密加工では、特殊な材質の品質も重要ですが、基本的に設計者が決定した材料を調達する事が通常です。
③ 生産現場
設計者が書いた図面に従って生産現場では部品となる製品を加工していきます。依頼者の条件仕様を満たす為には、最適な加工選択、少ない工数等が求められており、それらに配慮して希望の品質と形状に仕上げていきます。なので、生産現場でのコストダウンは、加工工程の削減等が中心になります。

このように…

精密加工の生産工程のプロセスでは、設計段階の図面に従って、調達に関しては材料調達、生産現場では部品加工が行われます。この事からも、仕上げる製品コストと言うのは、設計段階が重要でおおよそ8割程度が決定するものなのです。なので、製品をコストダウンさせる為には、設計段階で色々決める事が最も大事になります。

精密機械加工を業者依頼する際のポイント

精密機械加工

加工見積もりの範囲はどこまで提示されているか?

加工業者に見積もり依頼する際、闇雲に加工費用の総額の安さだけで業者を選択してしまう事はお勧めできません。と言うのも、精密加工に必要な工程費用がしっかり見積に提示されていない場合、追加料金が発生する可能性もあるからです。なので、見積もりを出してもらったら、どこまで加工費用に関する内容が含まれているのか、しっかり内容確認をする事がポイントです。

自分が希望する加工方法が可能であるか?

依頼したい製品が完成するまでには、幾つかの加工工程が行われます。なので、例えば、切削や塗装等が必要である場合には、一連の工程依頼が業者で可能であるか確認する事も大切です。

技術力や知識をしっかり持っているか?

精密加工業者と言うのは、何よりも加工技術の善し悪しが評価されます。高度な加工技術が求められるからこそ、業者にしっかり実績があるか確かめる事が大切です。できれば自分が依頼したと考えている加工内容に近しい製品を拝見させてもらったり、HP等で色々実績を見たりして、業者のある程度の技術水準を測る事ができます。他にも、加工や各材料に対して質問してみて知識をしっかり持っているか確認する事も大事です。

工場設備は整っているか?

製品を発注する時には、生産数量に関しても予定している量よりも、多少の余裕を持ってこなせる設備を保有していると言う事が前提になります。大型製品だったり、大量生産する製造したりする為には、工場設備も大切な要素です。もちろん、機械設備は台数だけでなく、しっかりとした性能も重要です。こうした設備の充実は、製品の納期対応力も変わってきます。